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全ての起源 / (時の解明) <戻る> <ホーム>

筆者: 川崎 燎 (執筆:西暦二千年一月)
編集: ロバート・J・ バウマン

内容 :

  1. 時間とは何か?
  2. カレンダーと時計
  3. 時間、変化と動き
  4. 時間の性質
  5. 時旅行
  6. 未来の予言
  7. 起源と終局
  8. エピローグ



1)時間とは何か?

時間の基本的な定義はその機能性がT軸(時軸)に沿った現象の間の距離を示す法案として存在すると言えるかもしれない。

標準的な3つの次元の軸はまず与えられた所定のオブジェクトあるいはスペースの大きさと形を測るためのXーYとZ軸(幾何学的な軸)でしばしば示される。 これらのオブジェクトは質量(量)とそれを決定するための種々の他のパラメータで構成された容姿と特徴を持っている。 これらすべてのファクターにより我々は所定のオブジェクトの正確な記述を提出することが可能になる。

同様に、時間は幾何学上の次元での各物質的存在の要素と共合してT軸に沿っての現象を引き起こし真の物理的存在を可能にし、その物質の発展あるいは異なった物質間の関係を引き起こすことが可能になる。

スペースから時間は独立しているか? 個人的に、私は時間とスペースを異次元の現象とせずに時間は既存のスペースの第4番目の軸であると感じる。 換言すれば、時間とスペースが2つの別個のエンティティーであると言う代わりに、時間はスペースの一部であると見た方がより自然に思われる。 これらすべての4つの寸法(あるいは軸)が現存する全ての現象をサポートしている。 時間がスペースの要素として取り入れられないと、何も存在することができないからである。 時間がない3次元のスペースではそこには活動も実質も存在すら出来ないので単なる無の容器とでも言えるかもしれない。 それは非実在と同じである、しかし時間が種々のオブジェクトとイベントの形成と存在を可能にする。 この原理で3次元のスペースが、明白で、測定可能な、そして貴重な幾何学上の実在になりそれを観察したり、発展させたり、経験したりする事が可能になるのである。

この観点の比喩として例えば我々のペットがどのように人類なしでお金から利益を得るであろうか想像して見る事にする。 この場合、お金はスペースである、そして人類は時間である。 人類が結合されて初めてお金の存在価値が生じるからである、お金がペットにとり彼らの食物を得る方法になる。 換言すれば、人類(時間)の存在が組み込まれているときのみ、お金(スペース)が機能的な、そして価値のあるエンティティーになり得る訳である。

2) カレンダーと時計 :

我々は多くの異なった経験と観察を通して時間を認知する。 時計の発明とカレンダーが重要な歴史の記録や各イベント及び活動を組織化する事を可能にした。 その基本は太陽、地球と月の間にパターンが生成されているのに気付くことによって、これらの測定が始められた。 容易に認識できるこれらのオブジェクトの変化が我々の自然の生活パターンに取り入れられるようになつた。 我々の生活のパターンは、これらのオブジェクトの間の関係によって支配されているので、1日のサイクルから、月と年期間のサイクルの認識と発展迄、自然に進んでいつた。

時間のこのタイプの測定が循環的拍子と呼ばれることができた。 しかしながら、この周期的な回がどれぐらい正確であるか、あるいは一貫しているかについて疑いがある。 それはこれらの空にあるオブジェクトの我々の観察に基づいた計算に依存するからである。

我々は地球の自転速度、そして他の惑星の公転・自転速度等次第に変化しているかどうか知っているのだろうか? もしこれが毎年1 / 1,000,000%より速かったならどうであろう? (実際は、回転は不規則でありそれは又速度を落としている。 この事実はこの世紀の間に発見された。) それに伴い1年がより短くなる、そしてすべてのそれぞれのマークはそれに応じてより短くなる。 我々は同じく時間を計算する為に異なった方法を使う。 我々はクォーツ結晶振動、アイソトープの放射能あるいは時間を測る原子時計を観察する、しかしまだこれらの現象の測定は同じユニットによって支配される環境の中で観察されているに過ぎない。

他のタイプの時間は絶対時間、相対的時間と生物的時間である。 絶対時間はどんな観察や経験からもまったく独自であるべきであり常に一貫していなければならない。 それは アイザツク・ニュートン卿によって導入された、そしてそれは理論として意味をなすが既存の現象では実体に欠ける。 このような時がどのように異なったイベントのために経過するかについて、相対的な時間あるいは生物的時間が我々の経験に基づいて導入される事になる。

若干の例:もし我々が何かを待っているなら、時間がゆっくりと経過する。 もし我々が楽しい時を過ごしているなら、時間が非常に速く経過する。 人々は年を取ると若かったときよりもより早く時間の経過を経験する。 これはその人の現在の経験時間は彼 / 彼女がすでに経験した長さと相対的な長さで経験されるからかもしれない。 音楽が聞き手にすてきな経験を提供する。 それは音、構造とメロディーを含む。 そしてそれが予定表に沿ってビート、内容、感情、構成等を含めて的確に心地よく進行するからである。 それは人々と動物にさえ面白い。

3) 時間、変化と動き :

時間は変化と同じ事かもしれない。 時が変化を作るのだろうか、それとも変化が時間を引き起こしたり見つけ出したりすのだろうか? もし我々が動きを検出するか、あるいは観察するなら、我々は時間を見いだす事が出来る。

変化あるいは動きのない完全に静止している世界を見ることは可能であるか? 我々が映写機の停止ボタンを押した時に観察されるような状態である? しかし上記のとおり我々の存在は時間を含めて4つの次元のパラメータによってサポートされているから、答えとしては恐らくありそうもないと言うことになる。 何故ならば我々が感知出来る現象の全ては時間(変化あるいは動き)無しでは存在し得ないからである。しかるにこのような仮説の世界は決して存在しないであろう。 たとえ我々がこのような世界を見ることが可能であるとしても、我々の心臓はこのような光景を認知するために我々の脳にまだ血液を送り出さなくてはならない、したがつてそこには時間上の変化と動きの存在がある事になる。

時間と変化はお互いに非常に密切な関係を持つているように思われる。 我々はある特定のオブジェクトにおける変化のプロセスの速度を遅くする技術を発明する事は出来ても完全に止めることは出来ない。

4) 時間の性質 :

我々は、果たして時間軸の中での旅をしながら存在しているのか、あるいは時間が、魔法の杖のように、我々を変えながら過ぎ去るか? 本当だろうか、さもなくば我々は無意識の中に我々自身を変化させることによつて時間を編みだしているのではないだろうか。

さて、我々が周期的な動きがそれを完了する時を決断する方法は何なのであろうか? それは一周期が完了した時点を観察する事により可能になる。

我々はそれぞれのオブジェクトなりイベントの周期上の変化を観察する。 最も明白なイベントはそれぞれ地球、そして次に月あるいは太陽の上にある。 我々は自然の変化を観察するからである。例えばペットの死あるいは白髪の成長等を観察・経験する事により変化を認識する。 何故、我々は、時間が経過したと言う代わりに、ただ変化が起こったと言うことができないのだろうか? それは恐らく、我々の生活がカレンダーあるいは時計の使用を通してより良く組織化されることができるようになるからだけではないのだろうか? ひょつとして時間は我々自身の発明であるにすぎないのではないだろうか。果たしてそうなのだろうか?

もし我々が我々の生命から時間の概念を削除して、単に変化とそれぞれのイベントのみの振る舞いに焦点を合わせるならどうであろう。 それでもまだ時間の存在を認識しなければならないか?

それは実際には不可能なのかもしれない。何故ならば我々はあまりにも時、カレンダー、時計等を使用して我々の生活を統制する事に慣れすぎているからだ。 しかし実際に起きていることは我々が時間と呼ばれる若干の数値表現に変換される変化と動きを観察しているということにすぎない事に気がつく必要もあるのではないだろうか。

或いは、我々がインフォメーションとして我々の感覚を通してこれらの限りない変化と動きをインプットとして与えられ、それにより時間の存在を認識すると言う見方も可能であろう。 我々は、果たしてまったく、我々自身の考えあるいは身体の感覚を含めてのインフォメーションを受け取らない状態にある場合でも、まだ時間の存在を認知することができるであろうか? それは何の夢も見ない深い睡眠状態のような状態とも言える。 主観的に、答は「ノー」、しかし客観的にそれは、「はい」であろう、と言う事は時間は単に観察されるオブジェクトが存在する時にのみ認知し得る現象ではないのだろうか。

5) 時旅行 :

まず、気がつかなければならない事は現実に、我々は未来に向かつて瞬時、時旅行を既にしているという事である! 但し、我々にそれを制御する能力は与えられていない。でも少なくとも、我々が存在しはじめて以来、この基本的な時旅行能力は達成されている事になる。

実のところ、我々の現在は初めから過去と未来の混合である。 もし我々が空にある星達を見るなら、我々がこの所定の不変の速度で未来に時旅行していると同時に、我々が実際に空を見て観察している実体達は過去の物以外の何ものでもない。 我々がここで見る過去には多種多様さがある、そしてこれらの大部分が何百万光年も我々から離れているのである。 我々の見ているこれらの姿は、人、あるいはこの太陽系さえ、が存在したずっと以前に放たれた光を通して見ていることを意味する。 換言すれば、我々は空に見えるいたる所にある何百万というオブジェクトの過去の歴史を観察している。 これらの多くはもう存在しないかもしれない、しかし我々はそれを知る方法を持っていない。 おそらく我々が観察出来る以上のより多くのブラックホールが現存しているであろう。 何故ならば我々が観察出来る実体なり現象はもう何百万年という古い物ばかりに制限されているからである。恐らくそこには我々が観察したり検出することが不可能な限りない生と死があるのではないだろうか?

ここで、私はアインシュタインによって特別相対性原理から そこへ ローレンツ因数を含んでのスペース時旅行の最も単純なモデルを提示して見る事にした。

この方式は下に提出される。:

ts = te(1 - v 2 /c 2 ) 1/2

この式では、船のスピードと比較して比較的遅い地球の自転・公転速度とか現実的な旅行のために必要とされる船のスピードの加速や減速のような複雑な変数を省いた単純化された版である。ts は船とそこで活動するクルーが経験する時間である;te は船の出発点及びその後に地球の上で過ぎ去る時間である; v は船の旅行スピードである、そしてcは光のスピードである。この方式は動いているオブジェクトの上での時間経過を基本的に算出する。

もうすでに気が付かれたかもしれないが、もし動いているオブジェクトのスピードが光のスピードに達するなら、時間は船(ts= 0)の上では静止してしまうことになる。 下のこの例証されたモデルでは我々は船の平均の旅行スピードのために光のスピードの80%を使う事にした。 又、目的地に着く迄の旅行時間は地球から離れて10年の地球時間がかかる距離にしてある。 結果として船は10地球年の旅行の間に地球から8光年の場所に届いた事になる、しかし船はこの旅行の間に10年の代わりに6年しか経過していない事になる。

もう1つの興味深い事実はもし船が地球をパワフルな望遠鏡でそこから観察したならば、光が地球から船まで届くために8年を要するので、地球上での西暦2002年における生活しか見れない事になる。 しかしながら、その時点までに経過した地球上の生活のすべて(2003-2010年)はすでに船から8光年の範囲に現実には存在している訳である。しかしながら2006年の船時間に船から観察する限りこれらのイベントとコミュニケートする方法がないので、船からの認識ではこれらの地球上のイベントは存在しない、或いはまだ起きていない事になるのである。

この単純なモデルさえこの 時空次元の多くの興味深い可能性を明らかにする。 それは単に平行した世界の存在の可能性を証明するばかりでなく限りない無数の世界が各々の与えられたスピードで異なつた時間経過を経験しながら且つ、この時空間で共存している可能性を提示する。しかしながら、それぞれの異なつた時空間に住んでいる生命体はそこに何の不自然さを感じないがもしこの船が地球に戻つたとすると、その時に初めてその違いを知る事になる。この例ではもし帰りの旅行も行きと同じ方法をとるとすると船時間での往復時間は12年要することになるが、その間に地球上では20年経過している事になる。したがつて船のクルーは8年より年老いた地球に面することになる。 換言すれば、4年年下であつたクルーの妻は彼女の夫が帰つて来た時には夫よりも4年年上になつている事になる。

すでに気がつかれたかもしれないが、スペース時旅行のこの例で提出されるように、所定のオブジェクトの高速の身ぶりは必ずしも速い速度で遠い距離に旅行しなければならないと言うわけではない、同じ効果は高速のスピンあるいはオブジェクトの振動を通して達成されることができる。

まだ数多くの魅力的な方法と時旅行の可能性を記述するための理論がある、そしてそれぞれの理論は容易に一冊の本の全ページを占領する量になつてしまう。 1つのそのような理論が一般相対性原理である、そしてそれは引力圏と光と時間の間の関係について説明する。 同様に、 Wormholes 、宇宙のストリング、 ブラツクホール、トンネル効果などがある、そしてそれらはこの短いエッセイの範囲を越えてしまう。 現在すでに非常に小さい範囲の中で時間加速と減速を行うことに成功している。これは時間を歪めさせるフィールド作り出す装置がすでにある。 これは生きている内臓を移植されるまで保持するためにこのフィールドの中での容器として応用できる。 また他の医学のアプリケーションへの応用も開発中である。

あと、年を取らないで、ある特定の一定の時期を省略するためには冬眠のような我々の新陳代謝の速度を遅くすることで達成可能である。そうする事により平均の人の寿命を越えて未来に旅行することが可能になり得る。

Space Time Travel Field

6) 未来の予言 :

もし我々が(すべての知的存在の考えと各実体上の状態を含めて)この世に関する現在のインフォメーションのすべてのビットをストアすることができた装置を持っていたなら、未来を予言することは可能であるかもしれない。 もしこれらのインフォメーションがそれぞれのイベントの発展と同時にいつもアップデートされていく限り、この装置を使つての予言は実際に起きるであろうことにかなり近い事になると思われる。

我々が未来を予言することができない唯一の理由は我々がそのような装置なり徹底した情報を得る手段を開発なり獲得出来ていないからである。

天気予報は原始的で限界はあるものの、この良い例である。 更に、我々は比較的容易に与えられた周期的なイベントの未来の場所あるいは行動を予測することができる。 例えば、我々は正確に1年後太陽に対しての地球の場所を予言できるであろうか? その予言は比較的簡単且つ信頼度の高いものである。答えは現在と同じ場所であるであろうと言う事になる訳で、向こう一年のあいだに太陽系が何らかの理由で破壊され無い限り、なかなかの信頼できる予測になると言う事になる。

7) 起源と終局 :

果たして全てはどのように始まったのであろうか? すべてがどのように始まったかについて、ビッグバン説はおそらく最も支援された例である。 しかし、もし我々が今までの歴史を全てそのポイントまで戻して反転することが可能であるなら、そのポイントで当然の質問が起きる事になる。それは何がその後で起きるであろうかと言う質問である?

我々は三次元の認識からすべての問題を見ることや考える傾向にありそれに大変慣れている、そしてそれ以外の存在のタイプを想像することはほとんど不可能である。 三次元の世界は常に大きさにかかわらず識別可能な形でオブジェクトを表す。

しかし、もし我々が異なる観点から物事を見る事が出来るのであれば、ある種の存在は三次元のスペースによつて表される実体の大きさあるいは形なしで存在することが可能であるかもしれない(例えば純粋な質量あるいは重力のような現象)。 決して誰もすべての存在には大きさあるいは形を必要とすることを提案した訳ではないのである。例えば我々の思考によるアイデアなどは目で見れたり体で触れたりできる大きさや形が伴わなくても存在している訳であるがそれが他に存在する所定の力を利用することによって、オブジェクトを生み出しそれらが目に見える結果となり且つ明白に存在する実体を生産する力を持っている訳である。同じ考えがこの宇宙に当てはまることができるのかもしれない。

それは元々特定の大きさや形あるいは次元が付随した状態では存在していなかつたのではないか。 ひょつとして、そこには純粋なアイデアのみが存在していたに過ぎずいくつかのの理論が説明しようとしたように、それはガスの形式ですらなかったのではないか。

そしてそのアイデアがそれに基づいた方向にそこにあつたとてつもなく凝縮された膨大なパワーを使つてこの素晴らしい表明、即ち宇宙自身となつたのではないだろうか? 多分、大きさあるいは形がないこの単独のアイデア自身が全ての起源であつたのではなかろうか。

8) エピローグ :

この短い時間と時空次元に関連したトピックを通して感じる事は、我々がこの世界で実際に現実のものであると認知するものがその実は時空現象のほんの影以外の何ものでもないように思われてくる。 これらの現象はこのスペースと呼ばれるこの三次元の幾何学的なカンバスに投影されている事になる。

あらゆるオブジェクトやイベントがこの三次元の世界で明白に認知出来、そして測定可能ではあるけれども、それは必ずしもそれらがその存在の本当の性質を表すことを意味しているとは言い切れない。 それは二次元の表面の上に放り出された影の長さを測ろうとするのとまったく同じようである。 その影は三次元のオブジェクトの実際の大きさ、形と自然を表す事は出来ない。 結論として、何よりも新しい方法論の開発とそしてそれを発展させることがすべて我々一人ひとりに与えられた課題に思われる。 これらの方法論は我々にこの時空次元との一体化を実感することができるようにしてくれるであろう。この一体化により我々の存在の本当の意味と状態のもっと素晴らしい認識に導いて行つてくれるであろう。

取りあえず、まず初めはこの単純な方式からスタートしてみては?: 愛 = 時

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